おはようございます。渋澤健です。

先週の火曜日に、岸田内閣から任命された「新しい資本主義実現会議」の初会合に出席しました。

15名の委員の初回コメントで与えられた時間は3分。目の前に大きなタイマーが設置されていて、時間経過を見落とすことができません。ただ、15名の内、13名(私を含む)が時間オーバーでしたw。

全て話したいことを話せる訳ないので事前にレジュメを提出しましたが、既に内閣府のサイトで公開されているのでご覧ください。

「新しい資本主義」というテーマで打ち出されたときに金融所得課税の増税を求めるような報道が目立ちましたが、投資のメリットは「富裕層」だけという「世間」の誤認識を是非、改善したいと思っています。国民年金積立金を運用しているGPIFは株式投資(「成長」)により、全国民に「分配」されているという事実、また、つみたてNISA制度の実施により、長期的な積み立て投資が20代など若手世代に広まっていることを紹介しました。つみたてNISAの恒久化へ議論が展開すれば良いなと思ってます。

また、2回目ラウンドのコメントが少し残ったので、挙手してインパクト会計という新しい流れを紹介しました。昨日(日曜日)の日本経済新聞の特集記事にも、この考え方が紹介されました。

例えば、米ハーバード大学ではImpact Weight Account Initiativeという、財務的な(見える価値)を計上する企業会計に、非財務的な(見えない価値)である社会・環境インパクトも計上する研究が始まっています。もし、このような会計制度が導入されるようになると、吉となるか、凶となるかの日本企業がわかれると思いますが、「新しい資本主義実現」には、新しい企業価値の定義、つまり、新しいメジャーメント(測定)が必要になると思います。

少なくとも、このような会計が制度になった後にボヤくのではなく、研究の段階から日本企業は自らの視点を積極的にインプットすることが大切ですね。

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