~デンソーの”過去・現在・未来”を知る~
6/29(木)、愛知県・刈谷市に本社を置く株式会社デンソーにて、コモンズ30塾企業との対話イベントを開催しました。デンソーは、1949年にトヨタ自動車の電装部門が独立し創業した、世界でもトップの自動車部品メーカーです。
今回は、デンソーの過去・現在・未来を辿る「デンソーギャラリー」と「継承館」にお仲間のみなさまとお伺いしてきました。
〇デンソーギャラリー
今回はAチーム、Bチーム二手に分かれ見学をしました。
Bチームは、デンソーギャラリーからスタート!
広い展示ホールでは、「環境」「安全」「快適」「利便」「生活・産業」のテーマごとに、デンソーの製品とそれらに込められた想いに触れることができました。
まずご案内いただいた「デンソーシアター」では、180度に広がる大きなスクリーンに世界で働く社員さんが映し出され、彼らが仕事で大切にしていること(コア)を語ってくれました。
近未来的な空間で、インタラクティブ(双方向対話式)を大切にする企業文化を体感することができます。
■参加者の声
・有馬会長から現場の方まで分け隔てなく声を取り上げており、社員1人1人をレスペクトしている会社だなと思いました。(50代・男性)
・多くの社員さんが「私の価値」を自分の言葉で発信する取り組みは、デンソーの企業文化がよく分かる取り組みとしてよいと思います。(50代・男性)
そして、今となっては私たちのスマホ生活に欠かせないものとなっているQR(QuickResponse)コード。こちらも実は、1994年にデンソーが生産管理の円滑化のために開発したものなのです。みなさま、ご存じでしたでしょうか?
実際に私たちもQRコードづくりに挑戦し、複数のキーワードをコード1つで表現できる便利さを実感することができました。
みなさんから特に注目が集まったのは、その権利やロイヤリティをデンソーが放棄しているという点。利益よりも世界の発展を追求した結果と担当者の方から説明をいただきましたが、ここにもデンソーらしさを感じることができました。
〇継承館
つづいて本社内を歩き、「継承館」に向かいました。
本社内にある「継承館」は、社員が企業文化の継承や安全の原点に立ち返り、自分事として考えるための場所として、2021年に本社内に設立されました。
「品質と安全のデンソー」を掲げるに至った経緯を、「デミング賞への挑戦」「安城工場爆発事故」「先人たちの経験」などの歴史を振り返りながらご紹介いただきました。
なぜ?なぜ?を繰り返し原因を追究する姿勢や、プラン・プランする(Plan・DO・Check・Actionの中でも特にPlanを大事にする)企業文化は、過去から繋がれたDNAといえます。
■参加者の声
・歴史を振り返り、先人達が残そう、伝えようとしたことはなにか、自分達が大事にすることは何か、(社員に)伝えて考えさせる姿勢に共感を覚えました(50代・男性)
・災害をきっかけに会社独自の安全規格を作成するとは…すごいとしか言えません!社員さんのコアメッセージ、ぐっときました。(50代・女性)
〇対話タイム
皆さんお待ちかねの対話タイムでは、デンソーの独自技術や企業文化についての質問が飛び交いました。
Q:自動運転化の競争が進むなかで、どう安全を保っていくか
A:何よりも品質と安全を最優先に考えている。中途半端な製品は世に出さず、それを理解してくれるユーザーへ届けるというスタンス。
Q:世界各国で事業を展開するにあたり、技術や企業文化の伝承はどのように行っているのか?
A:技術道場を展開することで、言葉や価値観の違う地域でも共通に社員が育つ仕組みづくりをしている。
などなど。お仲間からも「人を大切にし、真面目に安全な製品を作り続けていこうという姿勢を知ることができ、さらにデンソーのファンになりました。」といったコメントをいただきました。
最後に、社長でありファンドマネージャーの伊井より「長期で投資するためには、外部環境の変化をいかに乗り越えていく力があるかを知ることが重要。デンソーさんの歴史を探求できる良い機会を提供していただいたこと、そして、その機会をお客さまとご一緒できたことを何より嬉しく思います。」とご挨拶をさせていただき、今回のコモンズ30塾は無事終了いたしました。
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!
文責:マーケティング部 森田