【講演要旨】UACJの概要~UACJとは~

2026年1月29日に開催した企業との対話 統合レポートワークショップ アルミでかなえる、軽やかな世界~UACJ をお迎えして~にて株式会社UACJ 財務本部 IR部 IRグループ長 高見和外さまより「UACJの概要~UACJとは~」についてご講演いただきました。
本講演で語られた重要なポイントを凝縮した「講演要旨」を公開いたします。
限られた時間の中で提示された示唆や視点を、ぜひご一読ください。

【講演要旨】
2013年10月に、古河スカイ株式会社と住友軽金属工業株式会社の2社の経営統合により誕生した、世界トップクラスのアルミニウム圧延会社です。
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数字で見るUACJ
創業は1898年で、非常に長い歴史を持つ会社です。
売上収益は9,988億円、年間販売量は約130万トン、事業利益は459億円、連結従業員数は1万人を超えています。国内外に57社のグループ会社があります。
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企業理念・スローガン
コーポレートスローガンは「アルミでかなえる、軽やかな世界」です。高品質なアルミニウムの供給を通じて、人びとの暮らしの向上と持続可能な社会への貢献を目指しています。
企業理念は「素材の力を引き出す技術で、持続可能で豊かな社会の実現に貢献する」です。この理念のもと、日々事業活動を行っています。
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沿革
2013年発足の会社ですが、源流は住友軽金属工業、古河電気工業のアルミニウム事業、スカイアルミニウムの3社にさかのぼります。1898年に国内初のアルミ圧延事業を開始して以来、125年以上の歴史を持っています。
国内アルミニウム産業の成長とともに規模を拡大し、2013年に古河スカイと住友軽金属工業の統合により、UACJが発足しました。本格的なグローバル展開は2010年代からで、米国とタイに拠点を設立しています。2020年代には、リサイクル性の高いアルミ缶のグローバルな需要拡大を背景に成長しています。
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事業領域
当社は上流のアルミニウム製錬工程は行っていません。地金を仕入れ、溶解・鋳造し、圧延、押出、鍛造などの加工を行い、アルミ素材製品を製造しています。飲料缶、自動車部品など幅広い分野に展開しています。
総合アルミニウムメーカーとして、板事業、押出・加工品事業、箔事業、航空宇宙・防衛材事業、自動車部品事業の5つの事業を展開しています。
2024年度の売上収益の85%は板事業が占めています。航空宇宙・防衛材事業は1%ですが、今後の成長分野として期待しています。
板事業の中では、67%が缶材です。顧客は製缶メーカーで、アルミ缶の材料を供給しています。
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市場ポジション
アルミニウム圧延品の国内シェアは53%を超えており、また、グローバルでも世界とトップクラスの一角を占め、存在感を示しています。
日本・米国・タイの世界3極体制で生産・販売を行い、グローバル需要に対応しています。
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アルミニウムの特徴
アルミニウムは「軽い・強い・リサイクル性に優れる」という特徴があります。その特性により、例えば自動車では軽量化による燃費改善に貢献し、飲料缶では高いリサイクル率を誇ります。
グローバルのアルミ缶材需要は年平均3%成長しています。北米で約3%、アジア・オセアニアでは約4%の成長が見込まれています。海外では脱プラスチックの流れもあり、アルミ缶の需要が拡大しています。
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リサイクル特性
新地金製造では電解製錬工程でCO₂など多くの温室効果ガス(GHG)を排出しますが、リサイクル材は電解製錬が不要なため、リサイクル材を使用すればGHG排出量は新地金製造時の約3%に抑えられます。アルミニウムは何度でもリサイクル可能であり、GHG排出削減に大きく貢献します。
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経営計画
「UACJビジョン2030」は、2030年の社会への貢献を描いた長期経営ビジョンで、2021年策定の10年ビジョンです。事業基盤を強化し、付加価値追求と社会課題解決を通じて、サステナブルな社会へ貢献することを目指しています。
第4次中期経営計画では、2027年度に事業利益600億円を目標としています。第3次中期経営計画期間中に構造改革を完遂し、第4次中計では成長戦略・付加価値戦略へ軸足を移しています。その中でも、リサイクル推進を重点領域の1丁目1番地として位置付けています。
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株価
2020年4月を起点にすると、株価は約6.7倍に上昇しています。同期間のTOPIXは約2.6倍であり、アウトパフォームしています。業績拡大が株式市場で評価された結果と考えています。
今後は環境価値の経済価値化をドライバーとして、さらなる成長を目指していきます。

【UACJレポートの概要】
当社の統合報告書は、「UACJレポート」という名称で発行しています。
本レポートは、当社グループの企業価値について、国内外のステークホルダーの皆さまにより深くご理解いただくことを目的に制作しています。
2025年版は、「課題への対応による企業価値向上の道筋を、経営のナラティブなメッセージを通じて、手触り感をもって発信する」ことをテーマとし、取り組みの背景や考え方が具体的に伝わる構成を意識しました。ご覧いただく際は、ぜひ以下のポイントにご注目ください。ポイント① トップメッセージ、資本市場の専門家との対談
ポイント② 社外取締役による対談・メッセージ
ポイント③ 執行役員本部長メッセージ
ポイント④ 環境価値の経済価値化
ポイント⑤ 人的資本の考え方
ポイント⑥ PBR向上への取り組み

高見さまとUACJ担当アナリスト原嶋との対談はこちらのページをご覧ください。

 

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