来年の2023 年、令和 5 年の干支は「卯(う)」、うさぎです。
♪う~さぎ、うさぎ、なにみてはねる、じゅうごやおつきさま、みては~ねる♪
小さい頃、まん丸のお月さんを眺めながら口ずさんだ方も多いと思います。なんだか楽しくなりそうな来年の予感がします。
まずは干支の話から。干支は、「子、丑、寅、卯(う)、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥」の十二支と、「甲、乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、癸(みずのと)」の十干(じっかん)の組み合わせからなりますが、来年の2023 年、令和 5 年の干支の組み合わせは「癸卯(みずのと・う)」です。
中国の春秋戦国時代に発生した陰陽五行説によると、十干の「癸」は陰の水。十二支の「卯」は陰の木。「癸卯(みずのと・う)」は水生木(すいしょうもく)の相生(そうしょう)で良い組み合わせとのこと。草木は水によって養われ、水がなければ草木は枯れてしまうし、水は草木が茂っていないと濁ってしまうというお互いが良い関係とのこと。
また「卯(う)」の読みは「ぼう」で、「冒(おか)す」「茂(しげ)る」と同義語で、それから想像すると、滔々と流れる川の傍に草木が茂って、それが、一面、地面を蔽っているような光景も浮かんできます。
そうか、来年は、その草木が大きく育って、将来、大きな森となっていく。そんな準備をする年なのかな、などとふっちーは勝手に想像している次第です。
さて、干支の話はこれくらいにして、株式相場にも干支にまつわる相場格言があることをご存じでしょうか?
「辰巳(たつみ)天井、午(うま)尻下がり、未(ひつじ)辛抱、申酉(さるとり)騒ぐ、戌(いぬ)は笑い、亥(いのしし)固まり、子(ねずみ)は繁盛、丑(うし)つまずき、寅(とら)千里を走り、卯(うさぎ)跳ねる」です。
来年の2023 年は「卯(うさぎ)跳ねる」です。ぴょん、ぴょん、ぴょんと。そうか、来年は相場、上がるのかな?
過去の卯年の相場をみてみましょう。
グラフは、戦後1950年から今年の2022年(12月3週)までの、干支別の平均騰落率です。
卯年は、辰年の+27.9%、子年の+22.9%に続いて3番目の値上がりで、平均騰落率は+17.2%です。
ちなみに、今年の寅年は、「寅(とら)千里を走る」でした。もともと、寅年は株式相場にとってあまりいい年ではないようです。寅は千里を走って帰ってくるといいますが、相場でいうと、往って来いという言い方になります。確かに日経平均は春先の安値から夏に向かって一時3万円に迫ったものの年末に向けては下落基調となり、昨年末からすると約6%の下落となってしまいました。
それでは、来年の卯年の相場は上がるのでしょうか?
グラフは、戦後6回の卯年の年間騰落率です。先ほどみた干支別の年間騰落率をみると3番目に大きい値上がり率だったのですが、年別でみると上がったり、下がったりです。ただ1951年、1999年のように上がるときは大きく上がるのも特徴といえるかもしれません。
過去を振り返ってみましょう。
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※本文中で示した実績は過去のものであり、将来を予想・あるいは保証するものではありません。