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「株式市場による企業価値の評価」とは何か。それは、これからの新しい時代への企業価値の期待値に他なりません。そして期待値とは無機的な現状の計算ではなく、有機的な未来という時間軸の表現になります。
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コモンズレター2024年12月号「渋澤の想い」より引用
こんにちは、コモンズ投信福本です。
冒頭は最新の月次レポートから引用した渋澤の言葉ですが、一般論として、株価はその企業の将来への期待が反映されているもの、と説明されます。
つまり、株価が上昇している企業への市場の期待値は高く、下落している企業への市場の期待値は低い、となります。
そしてまた、市場には様々な投資家が存在し、「期待」の持ち方はさまざまです。
私たちコモンズ投信は、企業の価値が持続的に成長するかを、それが株価となって顕在化する前の「見えない価値」に着目して投資判断を行っています。
さて、先日、お客さまよりコモンズ30ファンド投資先企業のリタリコについて、私たちの投資スタンスに関するお問い合わせが届きました。
昨年10月発表の2025年3月期第2四半期決算で、児童福祉領域の収益性悪化を理由に2025年3月期の業績予想を大幅に下方修正、株価も下落したことについて、現状の見解と今後の投資方針について伺いたい、という内容でした。
ご質問に対し私たちは運用責任者、担当アナリスト、お客さま業務部門にて認識を共有したうえで、次のように返答させていただきました。
『リタリコの児童福祉領域については、国の報酬改定に対応するために支援プログラムを変更したところ、施設の稼働率が一時的に低下し社内のオペレーションにも混乱が生じたことが収益性悪化の要因です。
会社側は、来年度以降は支援プログラムを従前のものに戻す方向性を打ち出しており、それによって収益性も回復する蓋然性が高いと考えていることから大きな懸念は感じていません。
一方で報酬改定という今後も定期的に実施される制度変更に対してどのように対処するのか、という点においては今後に課題を残したと考えています。
なお、海外事業に関しては想定通りに利益貢献していて、現時点では順調な進捗であることが確認できており、今回の業績の落ち込みの要因とはなっていませんので、その点はご安心ください。
今回の取り組みは、リタリコにとってもかなり大きなチャレンジで、結果的には失敗をしたわけですが、成長企業が中長期的な成長を実現するためにはこのような経験も無駄ではないと捉えており、同社に対する成長期待が後退するようなものではないと考えております。』
冒頭の渋澤の話に戻します。
渋澤は期待値のことを「有機的な未来という時間軸の表現」と語っています。
長期投資とは、単に時間の積み重ねではありません。
顕在化していない企業の価値に目を向け、その価値向上に対話を通じて貢献していくことだと思います。
つまり、私たちは企業への成長期待に投資をしているのです。
私たちは日々、この営みを丁寧に行っています。
ぜひ、皆さまには積立投資で価値への投資を続けていただければ嬉しいです。

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委託会社の運用により生じるこうした基準価額の変動による損益は、すべてお客さま(受益者)に帰属します。なお、投資信託は預貯金と異なります。
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