これからの時代は、アクティブに厳選

おはようございます。渋澤健です。

チケットをいただき、10年ぶり以上に国技館で相撲を観戦しました。TVと違って、目の前のガチンコの迫力、そして、館内の雰囲気もあり、飽きることなく楽しませていただきました。

目の前のガチンコというと、現在の世の中では色々とありますね。。。

私が金融の仕事に就いてから、アメリカの連邦準備銀行の議長が現在ほど強い表現でインフレに対する懸念を表している記憶がありません。恐らく、80年代初期のボルカー議長以来です。

ということは、これからの10年、20年、30年は、今までの10年、20年、30年の延長線上で考えない方が良いということでしょう。今まで市場を支えてきたマネーのフローが当たり前では無くなるかもしれない。そうすると、そのマネーを栄養素としていたユニコーンをはじめ、色々な神話的・神秘的な成長ストーリーの再検証(調整)が必要になるかもしれません。

また、ロシアによるウクライナ侵攻では、西洋型自由民主主義・自由貿易圏が、そうではない社会経済圏とガチンコしている世の中が浮かび上がってきます。今まで、前者が当たり前と思っていましたが、実はそうではない国々の配下にいる人々の数の方が多いことに目を覚まされます。

そんな世の中で、日本はどうでしょう。ドル円市場の動向を見ていると、日本への信頼性が高まっているとは言えない状況です。ただ、円が安くなっているということは、「割安」になっているということです。また、過去30年間では日本の「安定性」は「成長性」と比べると魅力的ではありませんでしたが、これからの30年で不確実性が高まるような時代環境の場合、「安定性」は求められるかもしれません。

日本が世の中に提供している価値が、再評価される。そんな可能性もあるかな、と考えています。

ただ、「全体」が良くなるとは思えません。新しい時代に、新しい価値で全てが適応できるとは思えないからです。ということは、今までの当たり前では「全体に投資するインデックス投資」が「厳選して投資するアクティブ投資」と比べて有利とされていましたが、これからは、それが通じないかもしれません。

コモンズ30ファンド設定来パフォーマンスはTOPIX型などインデックスファンドの運用を上回っていますから、少なくとも、過去13年間では、(学術的な文献が有利としていた)パッシブ運用より有利でした。

これから特に不確実性なガチンコな世の中になるからこそ、「全体」ではなく、きちんとキャッシュフローを稼ぎ、そして魅力的な見えない非財務的な価値があるなど、「厳選した投資」が再評価(有利と)されるようになる、そんなことも感じています。

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