ハコものから文化の空間へ、今後の日本への期待

おはようございます。渋澤健です。

あっと言う間に9月が終わってしまいますね。今週の自民党総裁選の結果はどうなるんでしょう。日本社会は大きな時代の節目に立っていると思いますので、注目しています。

さて、先週は楽しい対話の時間を過ごさせていただきました。「教えて!健さん!」シリーズに、建築家・デザイナーの黒川彰さんをお招きしました。

黒川さんとの出会い、そして、コモンズ投信にとって大切なご縁があるということは7月のブログでご紹介させていただきました。

今回のテーマについては「教えて!」とお願いするのは健さんの方からですが、黒川さんの明るいお人柄のおかげで、色々と楽しい話の展開になりました。

デジタル情報社会であるからこそ、私たちはアナログ的な空間を求めると私は思っています。

たとえば、音楽はデジタル技術を駆使したトラックの方がクリーンな音質を再現できて、いつでもどこでもダウンロードできるので便利になっていることは間違いありません。

じゃあ、なぜ、ライブが盛り上がるのか。音質はスタジオと比べると明らかに衰えていると思います。わざわざコンサートやライブハウスに足を運ぶこともしなければならない。

それは、私たちは体感したいからです。音楽のビードを耳からだけではなく、体で感じたい。一人だけではなく、みんなと一体感を持って盛り上がりたい。そのときのエクスペリエンスを求めている。そして、エクスペリエンスって「文化」ではないでしょうか。そんな文化の空間を欲しているからだと思います。

これは、職場でもそうですよね。機能的なオフィスのレイアウトは、まさにこれからアウトでしょう。機能だけを求めるのであればオンラインで十分。これからのオフィスは意味を体感し、そこから発生する偶然性で新たな創造が生じる場。そのようにオフィス街も変わるのではないでしょうか。

また、なぜ、日本人は30年しか経っていない建物を平気で壊して、立て直すのか。ヒントは黒川彰さんのお父様の雅之さんの「日本の美意識」(これも7月のブログをご参照)にあると思いますが、もう一方で、建物を意味ある「文化」ではなく、機能ある「ハコもの」としか捉えていない側面もあると思います。

これからの時代は、モノからコトへと云われていますね。そういう意味でも、これからの建築は「文化」として考える意識が広まる。そんな感じがしています。

当日のライブ配信を逃したようでしたら、こちらで、いつでもどこでもご笑覧いただけます。「文化」のデジタル化も大事ですね!

さて、次回の「教えて!健さん!」シリーズのテーマは「平和」です。11月2日(水)@20時から。

SAVE THE DATE !  是非とも、ご一緒に!

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