地域金融はロックできるか?

おはようございます。渋澤健です。

先週の金曜日に「教えて!健さん!」シリーズでは、地域金融に熱いパッションを持つ30代若手をゲストとしてお招きしました。それも地方の財務局の職員、つまり、国家公務員なんです。金融機関が財務局からヒアリングを受けると、ちょっとドキドキするのが普通です。

しかし、今回は普通ではなく、本当に楽しい時間を過ごすことができました!

ゲストの寺西康博さんとのご縁は、1年ぐらい前にご本人が主催する「テラロック」と「ちいきん会」のコラボのオンライン・イベントでした。遠藤俊英前金融庁長官もご一緒に登壇していただき、そういう意味では、金融庁トップからも注目されている地方財務局職員なんです。

「ちいきん会」はネーミングから「地域金融の会」とわかりやすく、親しみを感じます。一方、何が「テラロック」なのか、イベント当日までわかりませんでした。打ち合わせ中に、やけにテンションが高い若手だなぁ…と感じていたのですが、納得しました。あまりにも情熱的なので、地元有力経営者が、「この会は、寺西君がロックしているから、テラロックだろう」という一言でネーミングが決まったようです!

さて、本題の地域金融の可能性ですが、それは、大であると私は考えています。

仕事柄、過去10年以上、日本全国を巡回していますが、間違いなく、日本の地方には豊かな生活があります。一方で、共通点の課題もあります。これからの未来の行方に不安もあります。

その不安を払い除くために、地元でのお金の循環をつくることは、もちろん地域金融の役割であります。地産地消や地域内経済循環という考え方もあり、それを支えるのが地域金融です。

でも、それだけでは足らないと思います。

INVESTという概念が必要です。

日本語で言えば投資です。けれども、それは「げる」「金」というイメージが日本社会では根強いです。

一方、INVESTINは入れること。そして、VESTはチョッキのことですね。つまり、地域圏外から様々な成長や気づきを取り組むことができるチケットや引換券があり、それをベストに入れている。そんなイメージです。

地域創生に不可欠な三役がいるという指摘があります。その一つがソトモノ、まさに圏外からの視点を持ってくる存在です。それからワカモノ、常に新しい時代環境に適している存在です。そして、バカモノ、そう、枠を外してロックしている存在です。

ということは、地域金融にもソトモノ、ワカモノ、そして、バカモノ(ロック!)が不可欠ですね。

ただ、本当に大事なことはロックだけではなく、ロック&ロールという「と」の力です。ロールには前進して動いているイメージがありますね。ロックによって地域金融機関が動く、地域社会が動く。これによって、地域金融の可能性が実現できる、と思います。

終了後、コモンズ投信とご縁をいただいている地域金融機関の若手からメッセンジャーでご連絡をいただきました。

「昨日のオンラインセミナー拝見しましたが、本当に良いお話でした。投資とインベストのお話はかなり深くて、わが〇〇のみんなにも広めたいと思いました。meからweの考え方と、投資や運用を一緒に考えると色々なこと、とりわけ金融の仕事が繋がりますね。」

地域金融のロックが全国で広まって、繋がってゆくことに期待しています!

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