おはようございます。渋澤健です。

長年の自説である「カレーうどん」が土曜日のBSテレ東の放送で紹介されました!w。

番組は「サステナブルシティ東京 コロナ後の未来 ~日経SDGsフェス2021~」。GW明けに開催された日経オンライン・セミナーのダイジェスト版です。

私はカレーうどんが好きです。でも、冷静に考えてみるとメチャクチャな食べ物ですね。インドから発祥して恐らくイギリス経由で日本に入ってきたカレー。中国大陸から発祥した麺類が様々なルートで日本に入ってきたうどん。

その二つの異分子を目にした(そして食べた)日本人は何をしたか? 同じお鍋に入れちゃったんです。御出汁も足して。

これって、新しいクリエイション(創造)する「と」の力ですね!

なぜ「と」の力が必要なのか。

それは、未来を拓くためです。もし、ご関心あれば、2013年に経済同友会の「30年後の日本を考えるPT」が提言した【日本の将来ビジョン 2045 『 ミトコンドリアとカレーうどん 』】をご参照ください!

ミトコンドリアは委員長だった金丸恭文さんのアイデア(普遍な命のエネルギーの源)で、カレーうどんは私の創作物でした。金丸さんが気に入ってくれたのですが、まさか経済同友会の提言書の題名になるなんて驚きましたw。
「か」という重要な力もあります。0「か」1、白「か」黒。効率性を高めるので組織運営には不可欠な力です。分析でも、「か」の力は重要です。
しかし、「か」の力は現状を比べて進めるということになりますので、「か」の力だけでは新しいクリエイションがありません。
「か」の力は分断するから物事をわかりやすくしますが、分断するとそれ以上の化学反応が起きません。
一方、「と」の力は合わせようとする。何も起こらないかもしれない。でも、ある触媒や条件が整うと化学反応が起きて新しい物質(クリエイション)が生じるかもしれない。
これが、「と」の力です。
渋沢栄一は「論語か算盤」ではなく、「論語と算盤」という一見矛盾する二者を合致すべきと唱えました。それは、「幸福の継続」「富の永続」というサステナビリティ(持続可能性)のためです。渋沢栄一の思想のエッセンスは「と」の力だと思っています。
現在、世の中は壮大な「と」の力が求められています。それが、「誰一人取り残さない」SDGsです。

積み重ねて現状から未来を描く思考では達成が困難である目標です。だから、SDGsのエッセンスも「と」の力だと思います。現状から飛躍して現実とさせること。ムーンショットです。

飛躍してバックキャストすることで新たな視野が広まり、見えなかったものが見えてきます。そして、積み重ねて将来を予想するフォーキャストのベクトルと合ったとき、そこに「と」の力が生じます。

「よりよい明日」を描き、それに向けて毎月コツコツと積み立て投資を実施することも「と」の力ですね。コモンズ投信の社名の由来は「コモン・グラウンド」、共有地です。これも、「と」の力を発揮するところです。

「と」の力を持ちましょう。

 

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