こんにちは、コモンズ投信の齋藤です。
4月2日(火)にコモンズ30ファンド投資先企業のリンナイさんの大口工場でこどもトラストセミナーを開催しました。当日は、前半でからくり改善についてリンナイさんからご説明をいただき、後半で工場見学をするという流れでした。
名古屋駅ではコモンズのメンバーが旗を持って皆さんをお迎えします!
集合場所はここです!
コモンズの旗が目印
集合して、リンナイさんがご用意いただいたバスに乗り、大口工場へ出発します。バスの中でリンナイさんの説明をして、今日のこどもトラストセミナーの内容を確認します。
途中でリンナイ本社の横を通りました!
大口工場に到着して、まずは全体会を行います。「リンナイさんって知っている?使ったことはあるかな?」と聞くと、「家にあるよ!」というお子さまもいらっしゃいました。
さて、ここからからくり改善の体験をしていきます。
リンナイさんにバトンタッチして説明をしていただきましたが、からくり人形が出てくるとみんな嬉しそうに聞いています。
からくり人形の説明
人形が歩いているよ!
このからくり人形ですが、電気も電池もないのに動いています。みんなから「ほんとは電池がついてるんでしょ?」といった疑問の声がでましたが、人形の服を脱がすと本当に電気も電池もついていません。
歯車で動いています
ここでからくり改善の勉強です。
カラクリとは「自然の原理で動くもの(バネ・歯車など)」、カイゼンとは「楽にする、ムダをなくす」ことです。
これを足し合わせると「からくり改善」になります。
さて、からくり人形でからくり改善を勉強したところで、ここから実際の工場でどのようにからくり改善を活かした取り組みを行っているのかについて体験していきます。
工場では部品の入ったカゴを上げ下げしたり、運んだりします。重いカゴを毎日工場で上げ下げしているととても大変です。
ここでからくり改善の出番です。
例えば、カゴを上から下の棚に移動させるために、腰を曲げて重いカゴを持つのではなく、カゴを載せるとその重みで自動的に下の段に下がる仕組みを使うことで、楽に作業することができます。
工場ではカゴを上から下へ下げる動作があります
カゴを台に載せると勝手に下がっていくよ!
実際に体験すると、自動的にカゴが下がって下の段に収まってくれるので、皆感動しています。
「全然重くないよ!」「勝手に降りていく~」と言って、何度もカゴを上の段に上げては下に下ろし、上げては下ろしを繰り返していました。
このからくり改善において大事な要素があります。
それは「てこの原理」です。
「てこの原理」とは、小さな力で大きな力を生み出すことができる原理のことです。
詳しくは割愛しますが、支点の位置を変えることで作用点に同じものがあっても力点での力加減が変わるというもの。
「支点の位置をずらすだけで本当に変わるの?」というみんなの声。ここからは実際にてこの原理を体験します。
作用点にはリンナイのエコバッグに入った5kgのお米が2つ入っています。支点を動かすだけで、指1本で持ち上げられたり、全体重を乗っけてやっと動いたりと、皆ビックリです。
支点をずらすと全然上がらないよ~
そしてここからは、「カイゼン」を体験するためにゲームを行います。
ルールはスプーンの上に紙を丸めた玉を載せて、スプーンをはじいて点数が書いてある箱に入れるというもの。入った点数の合計点を3チームに分かれて競います。
まずは、リンナイさんが用意してくれたままの状態でゲームを行います。
ゲームのルールを説明します
玉が遠くまで飛んじゃうよ~
少ししか入らなかった…
各チームとも、そこそこの点数でした。
さて、ここからカイゼンをしていきます。
ルールは簡単です。机にあるものは何を使ってもいいので、カイゼン前よりも高い点数を出すように工夫すること。
なお、机の上には、ティッシュボックス、セロハンテープ、スプーン、ルールが書かれた紙が置いてあります。
さあ、どうしよう?
「ティッシュを小さく丸めたら飛ぶんじゃないか?」「スプーンをいっぱいくっつけたらどう?」「さっきのてこの原理みたいにスプーンの位置を変えてみたら?」等様々な意見がでます。
一緒に考えよう!
紙を小さくしてみたらどうだろう?
色々と議論をする中で、どのチームも壁を作れば壁に当たって箱に入ることに気づきます。
「ルールの紙を使おうよ」「10点よりも30点に入るようにするにはどうしたらいいかな?」「セロハンテープをおもりに使ったら倒れないんじゃないかな」
カイゼンのアイデアは止まりません。
壁を作って30点に入るようにしてみるよ
さて、時間切れです。みんなが考えたカイゼンでもう一度ゲームスタートです。
上手にできるかな?
さっきよりもたくさん入った!高得点だ!
皆、カイゼンした方が点数が上がりました!大喜びです!
実際、リンナイさんが思っていた以上のカイゼンが出来ていたそうで、ゲームが終わった後の休憩時間にリンナイさん同士でカイゼンについて語り合っていました。
色々な考えがあって面白いね
さて、休憩をはさんで、ここからは工場見学です。
大口工場の敷地面積は何とバンテリンドーム(ナゴヤドーム)約1.4個分だそうです!
工場内は機械の音で声が聞こえないので、インカムを装着します。音がちゃんと聞こえるかチェックします。
インカムを使うよ!
工場に行く前に、インカムの使い方の練習も兼ねて、まずはリンナイさんのショールームでガスコンロを説明いただきます。
最新のコンロはすごいね!
最新のものや海外のもの等、みんな興味津々。親御さんも説明に聞き入っていました。
インカムの使い方も慣れたところで、工場に出発です。
工場に向かいます!
工場見学のポイントは、もちろん「からくり改善」です。
これまで体験したからくり改善が、実際の工場でどのように使われているか、リンナイさんが作業現場で解説してくれます。
工場内でも丁寧に説明してくれます
「さっきのカゴの道具があるよ」「ものが使いやすい位置に来てるよ」
どんどんガスコンロが組み立てられていく過程をとても分かりやすく解説いただきました。
工場内で記念撮影
工場見学が終わったら、コモンズ投信がなぜリンナイさんへ投資をしているのかについて、担当アナリストの原嶋からこども投資家のみんなへ説明しました。
原嶋よりリンナイさんの説明中
さて、リンナイさんの製品の品質が保たれているのも、からくり改善が関わっていることを工場見学で学び、コモンズが投資している理由も教えてもらったところで、社長さんやリンナイさんへお手紙を書きます。
社長さんにお手紙を書くよ!
「リンナイは林さんと内藤さんの名前だけど、社長さんはどっちだっけ?」
「いろいろと体験できて楽しかった」
リンナイさんへの想いを手紙にしていきます。
お手紙には
「いつもいい商品ありがとうございます。家でもリンナイの商品をつかっています。今日の工場見学楽しかったです。これからもリンナイを応援したいと思っています。」
「カラクリを体験して、家にもそういうカラクリのような物がほしいなと思いました。見学をしていると手を止めてあいさつしてくるのがいいなと思いました。」
といったことが書かれていました。
リンナイさんへの感謝の想いが溢れていました。
工場の中には今回のからくり改善以外にも、多くの工夫がありました。働く方に、どのように安全に、そして楽に作業ができるか。
多くの体験や学びがあった今回のこどもトラストセミナー。
これからもリンナイを応援していきたいと思います。
最後にみんなで記念撮影!