コモンズ君
サラリーマン、30代。2児の父。犬一匹。
資産づくり初心者。
コモンズ投信マーケティング部。妙齢。
コモンズ君: ミホ福本さん、私、いよいよつみたて投資を始めようと思ってるんです。でも、やっぱり投資だからちょっと不安で。
ミホ福本:なるほど、どんな不安ですか?
コモンズ君: つみたて投資なら安心、とはよく言うけれど、本当に安心なのか、それとどんな商品を選んだらよいのか、とか。
ミホ福本:良くわかります。つみたて投資は「毎月(もしくは定期的に)、一定額ずつ、買付していく方法」というのは一般的な説明ですが、それがどうして“いい”のかは分かりづらいですよね。順を追って説明します。まず、「毎月、一定額ずつ」というのは定額預金と一緒で、コツコツ貯めていく効果があります。さらに、つみたて投資は価格が動いているものに一定額ずつ購入していくので、毎月購入する量(=口数)が変わっていくわけです。
コモンズ君:なるほど。でも、それがどんなふうに良いんですか?
ミホ福本:このときに大事なのが、「量」の考え方です。先ほども言いましたが、「毎月、一定額ずつ」を続けることで、しっかり「貯める」ことをしつつ、価格の変化によってその「量」については、価格が高いときは少ない量を、価格が低いときはたくさんの量を買うことができるというわけです。
コモンズ君:下がっているときに自分で買うのは勇気がいるけど、その時にも買ってくれて、しかも量がたくさん買えるというのは確かによさそうですね。
ミホ福本:そうです。これを繰り返していくことで、しっかり量を貯めていく、というのがつみたて投資の一歩なんです。具体的な例でご説明しますね。
2016年に、コモンズ30ファンドを毎月1万円ずつ、つみたて投資した場合を例にとって説明します。
量(=口数)が増えていっているのがお分かりかと思います。これが「貯める」の感覚です。
そして、この量(=口数)に基準価額の評価が掛け合わさって、その時点の投資の成績(評価額)、つまり、どれだけ「殖えたか(減ったか)」となります。
つみたて投資の成績=量(=口数)×価格(基準価額)
コモンズ君:「量」の感覚は分かりましたけど、もしできるなら、安いときに一括で買ったほうが良いですよね。わざわざつみたてで買っていく意味は他にもありますか?
ミホ福本:ポイントは2つあると思います。1つ目は、タイミングをみて購入することがあってもよいと思いますが、「定期的に」というのは、つみたては、”余裕資金“で行うことではなく、毎月の収入から、将来のために作りたい「資産」の目標のために、つみたて投資に一定額を回す習慣を付けていくことが大事だと思います。2つ目は、やはり相場の動きに一喜一憂せずに続けられるという点です。
こちらのグラフは、2015年末から2016年末までのコモンズ30ファンドの1年間の値動きを表したものです。
このような動きのものに、毎月1万円ずつ1年間投資した場合と、最初に12万円一括で投資した場合を比較したグラフがこちらです。
あくまで2016年の例になりますが、一括投資した場合よりつみたて投資のケースの方が最終的な成績が良いという結果になりました。
コモンズ君:昨年は、2月のチャイナショックや6月のブレグジット、11月の米大統領選挙などで株価が大きく動いているというニュースを耳にしました。その時はまだ投資はしていなかったですが、そういうことがあると投資を始めるタイミングやそもそも投資をすべきかどうかに悩みそうです。でも、そういうときこそ、つみたて投資の場合にはたくさん買えているということですね。
ミホ福本:その通りです。そして、もう一つ、投資を始めるタイミングに悩むとコモンズ君は言いましたが、つみたての場合は、スタートのタイミングに悩む必要はないのです。
コモンズ君:というと?
ミホ福本:例えば5年間つみたてをする場合、1回1万円ならば、合計で60回=60万円つみたてをすることになりますが、1回のインパクトは1/60ということになります。またそれが、最初の頃は残高も少ないので、そこでの価格変動の効果というのはそう大きくないということになります。
コモンズ君:1年経過後、12万円つみたてしていたとして、先ほどの2016年の例で言えば、12.54%のリターンがあったというけれど、金額に直せば、1.5万円ほど増えたという効果だったということですね。
ミホ福本:そうです。もちろん、小さくはないですが、100万円に対する12.54%のリターンだとしたら12.5万円増えた、となり効果を大きく実感できますが、投資額が小さいうちは、プラスもマイナスも、効果としては小さいのです。
コモンズ君:なるほど、それで始めるときのタイミングは気にしなくてよい、となるわけですね。
ミホ福本:それより、なるべく早く始めて、「貯める」時間を長くした方が効果があるということなのです。
コモンズ君:タイムイズマネー!
ミホ福本:そのとおり!
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