おはようございます。渋澤健です。

暑い連休ですね! また、お盆休みで暑さをしのいでいる方々も多いと思います。どうぞごゆっくり休養ください。

さて、近年「ESG」(環境、社会、ガバナンス)を重視する投資や経営への関心が高まっています。その起源は2004年∼2005年と言われています。

2004年に国連のグローバル・コンパクトが主催したフォーラムで”Who Cares Wins” Connecting Financial Markets to a Changing Worldという提言を欧米の大手機関投資家が承認しました。

翌年の2005年に国連グローバルコンパクト、世銀グループ、スイス外務省が共催した”Who Cares Who Wins” Investing for the Long Term“という拡大版(アナリスト、コンサルタント、政府・規制当局等)のカンファレンスでESGの重要性が再確認されています。

Investing for the Long Term

Integrating environmental, social and governance value drivers
in asset management and financial research
— A state-of-the-art assessment —

つまり、ESGは長期投資を世の中で促すために生まれた概念なんですね。

その前までSRI(社会的責任投資)という存在があり、社会的責任を重視する企業のポートフォリオ(ファンド)の運用パフォーマンスが市場全体のインデックスより良好と言われました。ただ、その反対であるVice(罪悪)Fundの方がパフォーマンスが高いという指摘もあり、特に日本の場合は、個人投資家向けのマーケティングのツールに留まっていました。

一方、ESGの場合は機関投資家を巻き込むムーブメントであり、そして、長期投資の目線による企業との対話により、企業の持続的な価値創造を支える平和、安全と持続的な開発を目指す世の中の形成です。残念ながら、日本勢はこのESG初期にプレゼンスがなかったようですが、先進国・経済大国である日本にこのような世の中の形成に責務があると考えます。

(私も上記のコンファレンスに招かれませんでしたがw)、2004年∼2005年というと、数年前に経済同友会へ入会させてもらって企業系経営者の資本市場の短期志向への不満を感じ取っていて、個人的には子ども達の未来へ積み立て投資を実践していました。また、当時関わっていたヘッジファンドFOF(ファンド・オフ・ファンズ)事業から生じる成功報酬の10%を原資として日本の社会起業家を支援するSEEDCap(これが、コモンズSEEDCapの前身)というプログラムを立ち上げているタイミングでした。

この時期は自分の中で、世代を超える長期投資のコモンズ投信への構想が生まれ始めていたタイミングでもあるので、今から振り返ってみると感慨深いです。2007年の秋にシブサワ・アンド・カンパニー内に準備会社として設立されたコモンズ株式会社は、約1年後(リーマンショックの真っ最中)にコモンズ投信株式会社として改名されて当局での事業登録を終了し、2009年1月にコモンズ30ファンドが設定される運びになります。

コモンズ30ファンドを「ESGファンド」として紹介したことはありませんが、起源は同じタイミングであり、同じ世の中を目指していると自負しています。ただ、ESGが現在のように主流になってくると「ESGっぽい」というあいまいな状態は良くないと思い始めています。何が「コモンズ流のESG」なのかということを明記する必要があります。

ところで、世の中でESGが主流になると「ESGウォッシング」、つまり、うわべやイメージづくりという形式だけに陥るという課題があります。外してならないESGのツボという本質は何か。正確な答えがない終わりない問いだと思いますが、少なくとも自分の頭の整理をしてみたいと思い、旧知の仲でESG、社会的責任投資の識者のお二人のご協力を経て、8月26日(月)10時∼12時30分に東京大手町でトークセッションを開催します。

リアルESG・フェイクESG
~企業の持続可能性ある価値創造の本質~
日時: 2019年8月26日(10時∼12時30分)
会場: 3x3Labo (東京都千代田区大手町)

ESGにご関心があり、ご都合がよろしければ、ご一緒に考えてみませんか。

詳細・お申込みは下記でお願いいたします。

https://sac20190826.peatix.com/

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