日本のSDGsのガラパゴス化は回避すべき

おはようございます。渋澤健です。
今日から8月。夏の本場ですね!

さて、先週、私が民間構成員として参加しているSDGs推進円卓会議が主催するSDGs実施指針改定に関するパートナーシップ会議のオープニング・セッションおよび分科会グループ2Prosperityに登壇しました。年末に実施される政府のSDGs推進本部へ提言するために11月に第二回が実施される予定です。

グループ2では、コモンズ投信の社会起業家フォーラムからのご縁のdotグラレコの皆さんにお願いして、セッションの内容をビジュアル化していただきました。良い感じでまとめていただき好評で、全体会議にセッションの内容を共有するときにも大変役立ちました。

日本各地で多くの方々が真摯にSDGsに取り組んでいます。しかし、目の前に見える課題解決のSDGsの取り組みはもちろんのこと、誰一人取り残さないためには、目の前に見えない課題にも意識を配る必要もありますね。これは、「村文化」の生活習慣のある日本人が、ちょっと弱いところです。

また、日本人は真面目ですから、SDGsのメッセージ性を色々と整理しています。

ご存じのとおり、国連はSDGsを17のゴールで示していて、その実行のために169のターゲットを設けてます。そして、SDGsのエッセンスを5つのPで表現しています。
People Goal 1~6
Prosperity   Goal 7~12
Planet   Goal 13~15
Peace   Goal 16
Partnership  Goal 17

日本では、これに加え、5つの原則があります。(2016年に設置されたSDGs推進本部で示されたものです)
①普遍性
②包摂性
③参画性
④統合性
⑤透明性

さらに、8つの優先課題と具体的施策も設けられています。。。!w
①あらゆる人々の活躍の推進
②健康・長寿の達成
③成長市場の創出、地域活性化、科学技術イノベーション
④持続可能で強靱な国土と質の高いインフラの整備
⑤省・再生可能エネルギー、気候変動対策、循環型社会
⑥生物多様性、森林、海洋等の環境の保全
⑦平和と安全・安心社会の実現
⑧SDGs実施推進の体制と手段

ちなみに、①~②がPeople、③~④がProsperity、⑤~⑥がPlanet、⑦がPeace、⑧がPartnershipとつながっていることになります。理論的に整理されていますが、17のゴール、169のターゲット、5つのPに加え、5つの原則、8つの優先課題・具体的施策まで示されてわかるのは世界で日本人だけかもしれないですね!

このように、日本人は真摯にSDGsに取り組んでいることは間違いない。けれども、それが日本国内だけで通じる内容になってしまうと、SDGsのガラパゴス化を招くことにもなり得ます。

色々なことを日本人の感性に合わせて「日本化」すること(例えば、カレーライス!ラーメン!)は、日本人の特長であります。ただ、SDGsはあくまでも「誰一人取り残さない」、つまり、世界の視野が求められます。カレーライスやラーメンのように、日本発のイノベーションが世界に通じるような内容になれば、それは素晴らしいことです。

ということは、日本発のSDGsが世界に通じることが大事です。日本国内だけで通じる内容になることなく、日本がMade With Japanという精神でSDGsを取り組むことに意識をもっと高める必要性があると思います!

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