おはようございます。渋澤健です。
客員教授を務めている成蹊大学の前期が終了しました。
私は大学時代はアメリカだったので、春期が終了すると学年の区切りにもなるので、夏休みに入ると心が躍るような解放感がありましたが、日本の学生はどうなんでしょうね。特にコロナ禍の第7波が爆発的に広まっているので手放し状態でワクワクできる状況ではないかもしれません。「陽性になった」というご連絡が知人から入ることが日常的になっているのではないでしょうか。重症者数・死亡者数の動向を観測しながら、今年もCovid-19を正しく恐れるスタンスで過ごすべき夏ですね。
さて、担当しているのは同大学のEAGLEという英語カリキュラムで”Current Topics in World Affairs”という授業です。SDGsのゴールをトピックに、グループ分けした学生たちがセッション毎にディスカッションをリードするという方式にしています。こちらが淡々と英語でしゃべれば、意識を失ってしまう若者たちが多いでしょうからw。
また、英語で考えをまとめて発表してもらうということはよい刺激になるんだろうなと思います。
去年が初めてで、今年は朝の一時限目を試してみました。吉祥寺に向かうのは通勤ラッシュの逆方向であるという読みがあったのですが、早朝に起床しなければならなく、ちょっと辛かったです。こちらが時間通りに間に合うようしていたのに、遅刻する学生が多くて、途中から激怒!(まあ、大学生の息子から一時限目について注意されていたのを大丈夫と思っていた自分も悪いのですが。。。)
でも、若者達の意識を学ぶことも多々ありました。たとえば、エネルギー政策については、クラスの半分ぐらいが安定確保のために原子力発電の再稼働はやむを得ずと考えている気づきがありました。
先週の最後のセッションは、各自からSDGsの17ゴールのいずれかを解決するビジネスを提案する発表で締めくくりましたが、多くが食品や衣料などのリサイクルに関心あるという気づきもありました。
今回のクラスが4月に始まった頃は、環境・社会問題があれば、その解決は政府の役割という考えの学生が多かったと思いますが、最後になってくると、ビジネスでも事業を通じて課題解決策を実践できるという視点も芽生えてきたように思います。そして、その課題解決にビジネスにとって大切なことは、顧客、従業員、取引先、そして、株主というパートナーシップを築くことが不可欠であるということも。