おはようございます。渋澤健です。

日本では、お金の教育-フィナンシャルリテラシーが足りないということが良く指摘されます。その通りですが、お金の教育があったとしても足りないことがあると、しばしば感じることがあります。そもそも「お金って、どこから来たの」という視点です。

巷で見かけるフィナンシャルリテラシーの教材は、お金があることを前提としていて、それをどのように減らさないか、増やすかという側面が濃いと思います。でも、フィナンシャルリテラシーを車に例えるなら「お金」は車輪の片方だけであり、もう一方の「仕事」も重要です。

 

そこで、こちら、日本商工会議所青年部広報委員会とコラボして去年に出版した「お金ってなあに」の第二弾が、今週から出版されます!

第一弾で絵本を制作していただいた岡田さえさんとの再びのコラボレーションです。第一弾は非売品で、多くの方々のお手元のお届けできませんでしたが、こちらはポチっとご購入いただけます!笑

お金は政府・中央銀行が「刷る」という考えを重視される論者が少なくないですが、その状態に常時頼る経済社会が健全であるとは決して言えないと思います。「破綻しないから大丈夫」は、全く大丈夫じゃないんです。少なくとも純粋な心を持つ子どもたち学んでほしい本質ではありません。

特に、これからの日本社会で生活する次世代のことを考えると、政府が大量にお金を刷り続ける、つまり、自国通貨の棄損が、意図的な政策として大丈夫、というロジックは長期的に成り立ちません。今の生活のために、未来世代からお金を借りている構図は、(返済を何回も繰り延べしても)変わらないことですから。無から有は生まれません。

お金が生じるのは、政府のポケットから出てくるものではなく、誰かが誰かのために価値を創造しているから。つまり、仕事があるからです。

仕事の成果(価値の創造)があるから、お金が生じる。これが健全な経済社会の源だと思います。

実際に会ったこと無いので確認はできませんが、恐らく高祖父の渋沢栄一ベーシック・インカムには否定的だったと思います。本人が残した功績や言葉から、医療、教育など人々の生活のベーシック・サービスの必要性は訴えたと考えられますが、老子の格言『授人以魚 不如授人以漁(人に魚を与えれるのではなく釣り方を教えよ)』と同じように栄一は考えたと思います。

子ども達の目線で、お金、そして、仕事の本質のことを改めて考えてみませんか。

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