おはようございます。渋澤健です。

南信州の飯田市で朝を迎えています。本日は地元の地域金融機関での講演の予定ですが、実は私が主宰している「論語と算盤」経営塾のNo.1勢力は組織的には飯田市役所であるということで、せっかくの機会なので前日入りしてOB塾生との同窓会を楽しみました。

さて、かなり衝撃的な実態があります。この数十年間、世界において日本が競争力を失った原因が、ここにあるのではないでしょうか。厚生労働省「平成30年版 労働経済の分析 -働き方の多様化に応じた人材育成の在り方について-」(pg89)によると、日本の企業の「人」へ投資の低さが世界の先進国と比べると桁違いで、且つ、下落傾向であったことが示されています。

日本の企業は、西洋諸国と比べて「人」を大事にするということが美徳のように当たり前のこととして語られてきましたが、少なくとも、このデータを見るとそのような実態が全く見えません。足元のコスト削減に目線を寄せ、未来に向けての先行投資が全くできていなかったです。長期投資家として、極めて残念なことです。

このデータはOJT(On The Job Training)が含まれていません。つまり、年功序列・終身雇用の慣習で成り立っていた「背中を見て学ぶ」ことが可視化できていないデータ・シリーズであります。

ただ、このようなOJTは、かつての日本の成功体験では優位性があったと言えると思いますが、昨今の世界的競争の環境では一社の内部だけの知見だけでは限界があるでしょう。日本の企業は大中小という規模に関わらず、自社の「最大な財産」である人材に、しっかりと内外部のリソースを活用して先行投資をしなければなりません。

「能力開発費」だけではなく、「賃金」も単年度で見れば費用かもしれませんが、企業の持続可能な価値向上という視点では「先行投資」になります。

長期投資家として、私は企業の賃金上げに期待しています。

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