東京大学に株主総会?

おはようございます。渋澤健です。

気温が冷えてきましたね。体調管理をどうぞ万全になさってください。特に、今年は。

さて、土曜日に東京大学の株主総会のオンライン座談会に登壇いたしました。なぜ、大学に「株主」の総会なのかについては定かではないですが、ステークホルダーへの報告会という意味合いがどうやらあるようです。

座談会のテーマは東京大学の無形資産の可視化について。👆をクリックすると座談会とQ&Aセッションをご覧いただけます。

日本の小学校中退の私が、東大について話すなんておこがましいですが、なかなか興味深いテーマです。大学の会計では資産のほとんどが建物などハードなインフラが計上されているようですが、もちろん多くの子供たちが目指すトップ国立大学の資産が建物だけという訳ではないはずですよね。それは、企業でも同じことです。

無形資産=非財務的資産=「見えない」資産とも言えると思います。

一方、12年前にコモンズ投信を立ち上げた時から、コモンズ30ファンドの長期投資の要は企業の「見えない」価値であると言っていました。「見えない」資産と「見えない」価値の違いって何でしょう。

まず、企業には「見えない」価値だけではなく、「見えない」負債もある場合があります。

そういう意味では、「見えない」価値-「見えない」負債=「見えない」価値という関係だと思います。投資家は、もちろん資産や負債を分析しますが、最終的に関心があるところは、価値の創造だと思います。だから、コモンズでは「見えない」資産というより、「見えない価値」と表現してきました。

また、「見えない」無形資産が活用されることによって、価値が生まれるということになりますので、資産をいかに活用していることが重要なポイントになってきます。つまり、「可視化」とは情報開示すれば良いという次元だけでなく、「可能性」というストーリーも必要です。

この側面では、企業でも大学でも同じですね。

企業に勤めている役職員の行動は「会計」によって動機づけられる側面がありますが、大学に勤めている教授・職員は「会計」に意識することはあまりないでしょう。だからこそ、今回のような「株主総会」を通じて、大学のステークホルダーとの対話の場を設けるということにメリットがあると言えるかもしれませんね。

 

 

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