5月25日、コモンズ投信16周年イベント「COMMONS MEETS 2025 ~インパクト:みんなで創る未来~」を開催いたしました。
今年のテーマは「インパクト~みんなで創る未来~」。
私たちの運用の進化をご紹介するとともに、投資先企業や寄付先団体が創出を目指す社会的価値に焦点を当て、参加者の皆さまと共に「未来づくり」について考える場といたしました。
<午前の部>
■運用報告
まずは会長・渋澤の挨拶に続き、代表取締役社長兼最高運用責任者の伊井より運用報告を行いました。
トランプ政権の誕生により変化した世界秩序や、それがマーケットや資産形成の在り方にどう影響するのか、またコモンズ投信の運用方針をはじめ、旗艦ファンド「コモンズ30ファンド」「ザ・2020ビジョン」の運用の報告をさせていただき、お客さまの運用損益の実績も共有しました。
また、コモンズ投信の寄付の仕組み「コモンズSEEDCap」「コモンズPOINT」についてもご紹介しました。
■くつろぎランチミーティング
軽食を囲みながら、参加者同士で対話をしたり、伊井・渋澤への質問コーナーを実施したりしました。運用報告を踏まえた投資先企業の選定についてや、実際の運用においてポートフォリオを見直すべきか?といった具体的な質問に加え、以下の様な変化球にもお答えしていきました。
「伊井さんご自身の資産運用について教えてください!」
ー伊井:コモンズの株とコモンズのファンドがほとんどです。金への投資などは考えたことはないです。お金がなかったので、年齢によってポートフォリオを変えるということはできませんでしたね(笑)
「コモンズって、なんでその名前になったのですか?」(小学生の女の子よりご質問)
ー渋澤:一番初めは「wish」という名前が候補にあがっていました。「w(わいわい)i(伊井)s(渋澤)h(Hさん)」の頭文字で。ただ、Hさんが事情があって会社を離れることになり、さてどうしようかと思ったときに、本屋さんで「コモンズ」という言葉を見つけました。「コモングラウンド」という言葉は、その時ソーシャルセクターで、同じ意思をもった人が集まって、そこで何かを成し遂げるという意味で使われていました。その他の意味も相まって、これだ!と思いつきました。
伊井さんはふーんくらいのリアクションだったのですが(笑)、いい名前でしょ?
「人的資本をコモンズはどうとらえていますか?」
ー伊井:企業の決算の数字を紡ぎだす・価値創造するのは、その企業の「人」です。なので、しっかりと情報として開示を求めてきました。また、人が良くても、社内で対立をしたり、お客さまを見ていなかったりなど、企業文化が悪ければだめなので、良い人が良い企業文化で働けているのかということを、対話で引き出すようにしています。
渋澤:昔からどの企業も、「わが社の最大の財産は人です」といっているのですが、企業はどうしても人を「人件費(経費)」として数字でみてしまいます。ただ、我々は長期投資家として、価値創造の源泉として「人」を可視化するということは重要だと思っています。
■パラ卓球体験会
コモンズPOINT第12期応援先である、日本知的障がい者卓球連盟さまにご協力いただき、パラ卓球の選手である竹守選手と島根選手をお招き。おふたりと卓球ラリーができるイベントを開催しました。
パラリンピック出場経験のある選手とラリーができるとあって、多くの方にご参加いただきました。
<午後の部>
■コモンズ投信のインパクト投資(※)について
インパクト投資の変遷をご紹介しながら、経済的にも社会的にも価値を生み出せるような金融の役割とは?という問い続ける中で、上場株のインパクト投資に取り組むことでそれらを体現していけるという想いがあり、インパクトファンドが誕生したとお伝えしました。
企業側の姿勢も、投資家がそれ(=インパクト)を求めているからやるということではなく、その企業の意図として、こういう価値を作りたいということを主体的に可視化することが、より今後は重要になってくるという考えもお話ししました。
コモンズ投資は、企業価値を高め経済的リターンと社会的価値を同時に追求する企業への投資をしっかり行っていきます。
※インパクト投資とは
財務的リターンと並行して、測定可能かつ社会的・環境的にポジティブな変化や効果を同時に生み出すことを意図する投資行動を指しています。インパクト投資では投資の結果として生じた社会的・環境的な変化や効果を意味する「インパクト」という軸を取り入れます。
■ユカリア 三沢社長の基調講演・鼎談
投資先企業ユカリアの三沢社長に基調講演をしていただきました。
ユカリアは、日本の医療業界が抱える課題に対し、多角的なアプローチでソリューションを提供し、長期的に伴走するビジネスモデルで、業界の変革に挑んでいらっしゃいます。ユカリアの現在の事業内容を、ユーモアを交えながら詳しくご紹介いただきました。
その後、伊井・担当アナリストの原嶋を交えて鼎談を行いました。
ユカリアという社名に込められた願いから、コモンズ投信をはじめとした長期投資家との向き合い方、ユカリアが目指す社会課題の解決にかける熱い想いをお伺いしました。
■投資先企業・応援先団体との対話セッション
投資先企業である味の素・ウェザーニューズ・住友林業・UACJ、また第15回コモンズSEED Cap応援先のアクセプト・インターナショナルの5つのブースをご用意。
ご参加のみなさまにそれぞれのブースに行っていただき、各企業・団体の「インパクト(社会課題解決)」の取り組みを聞き、対話をしました。
■こども向け企画
日本知的障がい者卓球連盟の選手と、こどもたちとの交流イベントも、同時開催!
はじめて卓球をやったという子や、卓球台からやっと顔が出るくらいの身長の子も多く四苦八苦していましたが、パラ卓球の選手の手助けもありどんどん上達していきました。
ラケットに球があたるとみんな大喜び!
卓球を体験したあとは、パラ卓球について少し学び、選手にインタビューをしました。
また、選手たちと一緒にピンポン玉をデコレーションして遊んだり、サインをもらったりしました。こどもたちは選手とべったり!選手たちのあたたかい人柄もあり、今日初めて会ったのに、すぐに打ち解けることができました。
最後に選手へ応援のメッセージを書いて色紙にしました。選手たちに喜んでもらえて、こどもたちもご満悦の様子でした^^
知的障がいは目には見えづらい障がいですが、だからこそ「障がいって何だろう?違いって何だろう?」と考えるきっかけになりました。
■クロージングセッション
ご参加の企業・団体さまからコメントをいただきました。
また、ボランティアでお手伝いいただいたコモボラ(コモンズボランティア)のみなさんをご紹介しました。
最後にみんなで記念撮影!
ご来場いただき、誠にありがとうございました!