【連載】お金の使い方は人生そのもの ー12ー

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福本       ありがとうございました。丁度お時間になりましたので皆様からのご質問にお答えいただきましょう。YouTubeでいただいたコメントの中に「長い目で見て豊かになる為に何をしたら良いのか」という問いが来ています。

 

高濱       それは言わせてもらうと、とにかくまず自分の心を見て哲学を構築するという事ですね。色んな人の話聞いてるとそれがやっぱり出来てなくて、借り物だな~って思うんですよ。そこをしっかり持てれば、何だって幸せになれると言うか、どんな時代になったって必ず自分のゲームを設定して楽しめる。

でも価値観が無いと、やっぱり人目を気にするし比較しちゃうし、「俺はもともとこういう人付き合いって苦手だったし」みたいな要らないコンプレックスで可能性を潰したりする。その落とし穴っていくつかあるんですけど、それに負けない哲学っていうんですかね。

それなのに、私はこういう事を大事にして生きて行くんだってしっかりしたものを持つための、青年期の考える時間が日本の教育はどこにも取られてないんですよね。中間・期末・入試・就活って枠組み、授業出てれば単位取れるよみたいな枠組みだけがある。若いうちのどこかで、何だったらバックパッカー1年やる位の事は良いかな。

バックパッカーの50代とか結構良い人多いんですよね。おそらくそこで内省したんだろうな、と思います。しっかり自分のペースに引き戻して、就職先や働き方でも、どういう人と結婚したい、でも、どういう人生歩みたい、でも一回考えればお金は当然その中で出てくる事だから、これどうやってやろうかなってのをしっかり考えるって事になると思うんですよね。

 

福本       では子供がそういう風に向き合い始めたな、と思った時に親は歩みを止めさせないのがいいですか?あなたそんなことしないで勉強しなさい、じゃなくて。

 

高濱       僕の別の講演を聞いて頂ければ詳しく述べておりますが、思春期以降って親はやることないんですよ本当は。じゃあほっといたらただだらしなく寝ちゃうばかりじゃないかって言われるんだけど、家ではそう見えるかもしれないけども部活に熱中してる子だったら後々大丈夫ですよって言ってます。

簡単に言うと、外の師匠って言ってますけど例えば野球部の監督だったり学校の先生だったりいとこのお兄ちゃんだったり、よくあるのが部活の先輩とかカッコよく見えるんですが、ああいう斜めの関係の中ですごく色んなことを学ぶんですよね。だからその辺の付き合いをどういう人とするかっていうのがすごく大きい。

親って近ければ近いほど拒否するもので、ママ ママ~ってくっついて来たのが、いや俺は俺でちゃんと自分のパートナー見つけなきゃって離れようとするものです。これって健全なんですよね。その時に大事なのは、誰に付けておくか、みたいな事、つまり友達関係とか、師匠的なのとか、誰を見つけるかで決まるな、と。

母親がこの大学行ってくれたら良いな、と仮に思っていたとしても「あ~、別に俺は自分で考えるから」とか言ってる子が、いとこの兄ちゃんが「ナントカ大学すごい良かったよ」って言うと、「行こう!」って思うんですよね。面白いお年頃なんですよ。僕たちにとってはまさにDJの人だったり北山 修さん的なアーティストさんにすごくそういうのを学んだなって思います。今だったらお笑いの人とか尊敬してる子が多いですけど。

 

福本       そしたらもう、今この配信を見てらっしゃる方で、お子さんが中学生ぐらいの方でしたら、この本をそのいとこに渡して、その子からお子さんに話してもらうと良いかもしれないですね。

 

高濱       もうぴったりですね。お母さんが持ってきたって、はあっ?てなりますからね。

 

福本       小学生だったらぜひ親子で、中学生だったらいとこで

 

高濱       いいですねすごく。

明日はいよいよ最終回

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