「トレーダーふっちー流」の投資指標の見方

投信での資産づくりをメインにしつつ、株式投資のこともちゃんと理解したい人向けコラム

「トレーダーふっちー流の投資指標の見方」


日経新聞朝刊のマーケット総合面に「市場体温計」があります。その中段左に、株式市場の「投資指標」として、前日の日経平均採用銘柄や東証1部全銘柄などのPER、PBR、配当利回りが載っています。
さて、「この数字ってな~に?」「これみて何かわかるのかな~?」と思われている投資家の方もいらっしゃるかもしれません。
コモンズ投信のトレーダーのふっちーは、長年(え~~っと、もう30数年になります、、、)日経朝刊を広げる際には、この欄にさらっと目を通すのが習慣になってしまってます。

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株式の個別銘柄に投資された経験がある方は、最初に投資を始める際、PER(ピーイーアール=株価収益率)、PBR(ピービーアール=株価純資産倍率)、配当利回りなどの投資指標について勉強された方も多いと思います。
PER=株価÷1株当たりの純利益
PBR=株価÷1株当たりの株主資本
配当利回り=1株当たりの配当金÷株価
で計算されますが、こんなのどこにでも書いてあります。
大切なのはその数字をどうみるのか、そしてどう使うのか。
そこのところをこのブログを通して考えていきたいと思います。

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先ずはPERから。
ほとんどの教科書には、「PERは、1株当たりの純利益に対して、今の株価が何倍まで買われているかを表します」とあります。
さらに、「PERは概ね10倍~20倍で推移します。弱気相場だと10倍くらいまで下がりますが、強気相場だと20倍くらいまで上がることもあります」と。
「一つの目安としてPER15倍くらいが標準的な水準で、10倍台の前半だと割安、20倍台だと割高といえます」とも。
日経新聞でみる先週末10月9日の日経平均株価のPERは22.96倍。
「えっ、これって割高じゃん。いやいや20倍を超えているし超割高!とてもとても買えないな~」になる。
でもトレーダーふっちーまだまだ買えると思っています。
ふっちー、何を考えているんだろ?
そのところをこれから数回に分けて、「コモンズ考」のなかで「トレーダーふっちー流」に考えていきたいと思っています。
次回からは、実際にコモンズが投資をしている銘柄を例に、「PER」を考えていきます。
一つのポイントは、PERが「過去(前年度)の一株純利益」を分母に使うのではなく、「将来の予想一株純利益」を使うことにあると思っています。

では、また次回に。

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トレーディング部/部長
渕上 幸男Yukio Fuchigami

国内証券会社で営業職4年。外資系証券会社に転じ委託取引や自己取引のセルサイド・トレーダーとして10年。国内投信委託会社に転じ、証券会社への売買発注にともなうバイサイド・トレーダーとして3年。その後、国内証券会社や株式投資情報会社でヘッジファンド調査や株式市場調査に従事。2015年10月にコモンズ投信に入社。

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