おはようございます。渋澤健です。先週、うれしい出会いがありました。コモンズ投信ソーシャル・エンゲージメント・リーダーの馬越裕子さんがご紹介してくれた若手建築家の黒川彰さんです。

なぜ、うれしかったかというと彰さんのお父さんは建築家・プロダクトデザイナーの黒川雅之さん(著名建築家の故黒川紀章さんの弟)であり、雅之さんとの(2004年ぐらいであると記憶していますが)出会いがなければ、コモンズ投信が存在しなかったかもしれないからです。

当時、経済同友会で「世界における日本の使命を考える委員会」の副委員長を務めていましたが、雅之さんが講師として招かれました。お話していただいた、そのテーマは「日本の美意識」でした。(その後、雅之さんは「八つの日本の美意識」という本を出版されました。)

そのお話にものすごく感銘を受けて、ふと思いました。

日本の金融業界って、本当に日本の美意識を表現できていないなぁ。。。と。

その美意識を表現できる金融会社ができないものか。。。と想いを巡り回し始めたところ、個人的に初めていた長期的な積み立て投資など、他の源流と合流し始めました。

このような日本の美意識を表現する運用会社がつくれないか。そのような思いが、その後、色々なご縁のおかげで、現在のコモンズ投信となったのです。

八つの美意識のそれぞれに考えさせられますが、私は特に「間」という美意識が強く印象に残りました。実は「間」には境界線が無いという考えであり、そこが「一番難しく、一番美しい」という雅之さんのお言葉は今でも鮮明に覚えています。

従来の金融の枠に捕らわれることのない「間」を追求する、金融っぽくない運用会社をつくりたいという思いが芽生え始めたのです。コモンズ30ファンドの特長のひとつである「対話」も、この「間」の概念から生じているんです。

でも、会社設立から13年ぐらい経つと、気がついたら、かなり「金融っぽい」会社になってしまったのかなあという反省もあります。でも、それは、もしかしたら、金融業界がコモンズ側に寄ってきたからかな?

いずれ、初心の記憶が揺さぶられた、そのような素敵な出会いでした。冒頭に彰さんのことを「建築家」とラベリングしましたが、実際のご活動ははその領域に留まることのない「間」の人です。なんか、似たような匂いがするぞ。。。w。この出会いから、なんか展開できれば良いなと思ってます。

 

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