東京応化工業は、「ザ・2020ビジョン」の投資先です。投資し始めたのは2020年の3~4月にかけてです。ちょうど、コロナショックで株価が大きく下げたところでした。その安値から見ると、現在の株価は3倍くらいになっており、ザ・2020ビジョンの運用成績にも大きく貢献しています。
同社に投資しようと思った理由は、成長ストーリーが極めて明確だったことです。
東京応化工業は「フォトレジスト」といって、半導体製造には欠かすことのできない薬剤を製造しています。この薬剤があるからこそ、非常に微細な回路を半導体に描くことが出来るのです。東京応化工業は、半導体用フォトレジストでグローバルシェアNo1の23.1%を占めています。
改めて申し上げるまでもないと思いますが、半導体は産業のコメとまで言われており、私たちの生活に必要な、身の回りのあらゆる電気製品などに用いられています。半導体技術が大きく進化しようとしているなかで、前述したコロナショックが起こり、同社の株価は大きく下落。そのタイミングで投資させていただき、4年が経過しました。
この間、IR取材などを通じてコミュニケーションを取ってきましたが、東京応化工業は統合レポートをとても重視しており、常に意欲を持って、その改善に努めていることが分かりました。それが、「第3回日経統合報告書アワード」で2022年の統合報告書がグランプリを受賞した原動力であるとも言えそうです。
コモンズ投信株式会社運用部シニアアナリスト/ESGリーダー 原嶋亮介
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