こんにちは、マーケティング部の横山です。
10月6日、社会起業家フォーラムの裏番組(?)として、こどもトラストセミナーおかねの教室寄付編~社会課題について知ってみよう~を開催しました。
まずは、こうなったらいいな、イヤだなという未来について考える。
続いて、おかねの4つの使い方のうち寄付にフォーカスして、寄付でも未来を作っていることを学び、さらに社会課題についても知って調べてみるという盛沢山の内容でした。
取り上げた社会課題は、協力いただいたフォーラムの登壇団体が取り組む「ごみもんだい」「こりつ」「ふんそう」の3つです。
「ごみもんだい」はこどもたちにとって身近な社会課題です。
学校の授業で習っていることも多く、学校や地域での取り組みも盛んでこどもたちのなかにもしっかり意識づけられているようでした。このままごみが増えるとどうなっちゃうの?3Rって知っている?
「こりつ」、今回は特に「若者の孤立」について紹介しました。
身近に頼れる大人がいない若者がいること、その人たちが自立しようとするときに直面する困難についてお話ししました。
大人という後ろ盾がないために仕事に就けない、家が借りられない。
そして自分が自分らしく居られる場所がない。
さて、こどもたちは果たしてどこまでこの問題をイメージできたでしょう?
続いて「ふんそう」。紛争下に生まれ、脅迫や洗脳によってギャング化した人が少なくないこと。そして、その人がもう戦いたくないと思ったときにどうしたら社会復帰できるかを一緒に考えました。
次は、3-4人ひと組になってブースに取材に行きこんな質問をします。
・どんな問題がおきていますか
・どうやって解決しようとしていますか
・なぜこの活動をしているのですか
・わたしたちにできることはありますか
ブースをこどもたちと一緒に回り、担当の方々がこどもたちに熱心に伝え、そして、こどもたちがそれに応えるように熱心にメモを取っている姿をみて、心打たれました。
理解度に応じてそれぞれに心に響く学びがあった顔をしていました。
自分が生まれた環境で、勉強に、習い事に、遊びに、忙しい毎日を送るこどもたち。
この先、彼らの世界はどんどん広がり、この社会のいい面もわるい面も知ることになるでしょう。
社会課題は放っておけばどんどん大きく深刻になって未来の社会を蝕んでいきます。
そんな中で、私はこどもたちには、社会課題から目を背けずに自分ごととして知る勇気と、欲しい未来はみんなで作っていけるという希望をもって力強くそして楽しく育っていってほしいと思います。
最後に、社会起業家フォーラムのステージで発表してくれたこどもたちの言葉を。
■1年間にひとり350キロもごみを出していることを知りました。そのことを知ってぼくはお店屋さんでビニール袋をもらうとき、大丈夫です。と言うようにしようと思いました。ぼくはごみの少ない未来になってほしいです
■どこかの国で自分とおなじ小学生が徴兵されていることを知りました。そのことを知ってかわいそうだと思いました。ぼくはこれから紛争のない未来になってほしいです。
■私は世界で暴力を振るわれてひとりで生活しているこどもがいることを知りました。そのことを知ってその問題に取り組んでいる人たちを応援しようと思いました。私は世界のこどもたちがちゃんとした生活をおくれる世界になってほしいです
■わたしは孤立という問題が起きていることを知りました。その問題を知って困っている人を助けるためにがんばりたいと思いました。私は人々が幸せで平和な未来になってほしいと思います
皆、どんな未来にしたいか、いま私たちの社会に何が起こっていて、自分にどんな貢献ができるか、自分で考えてしっかり言葉にすることができました。
こどもトラストセミナーでは、こどもたちが自分の価値観に気づき、お金の使い方を考える機会を提供しています。
社会の良い面や課題を学び、それをどう乗り越えていくかを考えることで、自信を持って希望に満ちた未来に向かって歩んでいくことができるようになります。
これからも、こどもトラストセミナーでは、種まき(きっかけ)と水やり(何度でも一緒に考える機会)を提供していきたいと思います。
ご参加、ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。