
今回のコラムは前回の続きと言えなくもないのですが、株式市場が
幸いにも「長い下げから力強い上げ」へと全反転した時点で、私が
何を考えているのか皆様にも説明してみます。私は占い師でもなけ
れば、預言者でもないので、TOPIX(東証株価指数)がいくらになる
とか、年末には日経平均株価がいくらになっているとかというコメ
ントは申し上げられません、というか出来ません。
また、そのような数値を口にしてみたとて、皆さまの投資にはお役
には立ちません。どうせ間違うのが関の山ですし、実際、半年も経
てばここに書いたことは誰も覚えていないものです。
ですから口から出まかせの話はしないつもりです。
幸いにも「長い下げから力強い上げ」へと全反転した時点で、私が
何を考えているのか皆様にも説明してみます。私は占い師でもなけ
れば、預言者でもないので、TOPIX(東証株価指数)がいくらになる
とか、年末には日経平均株価がいくらになっているとかというコメ
ントは申し上げられません、というか出来ません。
また、そのような数値を口にしてみたとて、皆さまの投資にはお役
には立ちません。どうせ間違うのが関の山ですし、実際、半年も経
てばここに書いたことは誰も覚えていないものです。
ですから口から出まかせの話はしないつもりです。
足元で株式市場が上がり始めると、にわかに楽観論が飛び出してき
て相場追随型のコメントが増えています。この作業は誰にとっても
楽ちんです。
ただ現状を認めて応援歌を歌っていればいいのですから。しかし、
私たちは何回も何回も、株式市場は期待するような足取りパターン
を裏切ってきたことを知っています。
そうかといって只今現在せっかく大きく反転した強い市場にケチを
つけるようなことをするつもりもありません。
私は株式市場と向き合ってきた長い経験がありますが、あまり根拠
もなく実証もできないコメントを出すことを避けてきました。
そして、一生懸命に「相場はなぜ高いか」を解説することもして
いません。
「すべてが説明出来たら、もうその相場は終わっている」という
ことです。これは故М先輩の残したお言葉です。
て相場追随型のコメントが増えています。この作業は誰にとっても
楽ちんです。
ただ現状を認めて応援歌を歌っていればいいのですから。しかし、
私たちは何回も何回も、株式市場は期待するような足取りパターン
を裏切ってきたことを知っています。
そうかといって只今現在せっかく大きく反転した強い市場にケチを
つけるようなことをするつもりもありません。
私は株式市場と向き合ってきた長い経験がありますが、あまり根拠
もなく実証もできないコメントを出すことを避けてきました。
そして、一生懸命に「相場はなぜ高いか」を解説することもして
いません。
「すべてが説明出来たら、もうその相場は終わっている」という
ことです。これは故М先輩の残したお言葉です。
今回の株式相場の反発は2月の上旬、円相場が対ドルで76円台を
脱出したころから始まったと認識しています。原因はそれだけでは
ないでしょう。しかし、象徴的な出来事をきっかけと考えれば円高
局面の終了がわかりやすいイベントでした。
2月7日(火)を76円台の最後の日として、以降一度も77円
を割っていません。
それどころか3月中旬には円は84円に接近しています。自分の持
っている株が上がれば人間誰でも気持ちが明るくなります。
資産効果という心理がはたらくのです。丁度、雨がやんで日が照っ
てきたら急に気持ちが明るくなるようなものでしょう。
私たちの言葉でいえば、「世の中の動きが、悪循環vicious
cycleから、好循環virtue cycle に変わった」
ということです。
脱出したころから始まったと認識しています。原因はそれだけでは
ないでしょう。しかし、象徴的な出来事をきっかけと考えれば円高
局面の終了がわかりやすいイベントでした。
2月7日(火)を76円台の最後の日として、以降一度も77円
を割っていません。
それどころか3月中旬には円は84円に接近しています。自分の持
っている株が上がれば人間誰でも気持ちが明るくなります。
資産効果という心理がはたらくのです。丁度、雨がやんで日が照っ
てきたら急に気持ちが明るくなるようなものでしょう。
私たちの言葉でいえば、「世の中の動きが、悪循環vicious
cycleから、好循環virtue cycle に変わった」
ということです。
原因は、あとでわかることですが、日銀の政策変更でもあり、
アメリカの金融緩和でもあり、ユーロ圏の危機の鎮静化でもあっ
たのです。円安への転換も何かのきっかけ待ちと長い間言われてき
ましたが、それが実現したのです。しかし、ほかに絶対忘れてはな
らないこと。それは企業業績が好調になっていることです。
私としては企業業績の裏付けがない相場は長くはもたないと思って
います。たとえ東北の震災があっても、円高であっても、企業は必
死になって収益を出そうとして、2012年3月期の経常利益は
前年度比-15%程度に収まりそうです。2013年3月期について
は、もし円が83円とか85円で推移することが出来れば前年度比
+29%以上の利益成長が期待できそうです。
そして、今まで大幅に売り越してきた外国人投資家が逆に買い越し
に転じました。市場での資金需給がマイナスからプラスになった時
のインパクトは大きいものです。
アメリカの金融緩和でもあり、ユーロ圏の危機の鎮静化でもあっ
たのです。円安への転換も何かのきっかけ待ちと長い間言われてき
ましたが、それが実現したのです。しかし、ほかに絶対忘れてはな
らないこと。それは企業業績が好調になっていることです。
私としては企業業績の裏付けがない相場は長くはもたないと思って
います。たとえ東北の震災があっても、円高であっても、企業は必
死になって収益を出そうとして、2012年3月期の経常利益は
前年度比-15%程度に収まりそうです。2013年3月期について
は、もし円が83円とか85円で推移することが出来れば前年度比
+29%以上の利益成長が期待できそうです。
そして、今まで大幅に売り越してきた外国人投資家が逆に買い越し
に転じました。市場での資金需給がマイナスからプラスになった時
のインパクトは大きいものです。
強気相場は懐疑の中で生まれます。
今まで「まさか、そんなことはないよ」と懐疑的だった投資家は
大きく裏切られ動揺しています。
これが「強気相場ハジマリ、ハジマリ」のドラマでしょう。
ただ、弱気相場を裏付けていた弱い材料が無くなったわけでは
ありません。
株式相場が反転すると弱い材料は、今度は強くなるということが
あります。そこで、弱かった材料を忘れないためにここで、何が
どうだったかおさらいしてみたいのです。
今まで「まさか、そんなことはないよ」と懐疑的だった投資家は
大きく裏切られ動揺しています。
これが「強気相場ハジマリ、ハジマリ」のドラマでしょう。
ただ、弱気相場を裏付けていた弱い材料が無くなったわけでは
ありません。
株式相場が反転すると弱い材料は、今度は強くなるということが
あります。そこで、弱かった材料を忘れないためにここで、何が
どうだったかおさらいしてみたいのです。
国際競争力は落ちています。
電機業界は円高とコストダウン、市場への対応の面で韓国勢に負け
ました。円安は好材料ですが、経営のスピードなどが異なる外国勢
に太刀打ちできるかどうか、まだわかりません。
国外で設備投資をすることが今の日本企業のキーワードですが、
コスト高の国内投資、国内雇用が好転するかは、いまだわかりませ
ん。安い労働力を輸入しないで、高コストの日本人を雇用している
習慣が変わるかどうかもわかりません。
さらに加えれば、政府が財政赤字を削減できるチカラを持っている
か疑問です。日本にはマーガレット・サッチャーはおりません。
電機業界は円高とコストダウン、市場への対応の面で韓国勢に負け
ました。円安は好材料ですが、経営のスピードなどが異なる外国勢
に太刀打ちできるかどうか、まだわかりません。
国外で設備投資をすることが今の日本企業のキーワードですが、
コスト高の国内投資、国内雇用が好転するかは、いまだわかりませ
ん。安い労働力を輸入しないで、高コストの日本人を雇用している
習慣が変わるかどうかもわかりません。
さらに加えれば、政府が財政赤字を削減できるチカラを持っている
か疑問です。日本にはマーガレット・サッチャーはおりません。
あれこれあげつらいましたが、慎重な見方は「今の株式相場の上昇
は単に世界的金融緩和の副作用にすぎない」と冷ややかな向きも
あるのです。
ポジショントークと言いますが、今株式をどっさり抱えている投資
家は強気な見方をするでしょう。証券会社も強気になります。
一方で、キャッシュを持っている投資家は慎重でしょう。お互いが、
それぞれの立場で相場を語るので、結論は相場観には客観性がなく、
トレンド追随かポジショントークかというところにおちついてしま
うのです。もうひとつの結論は、企業業績を根拠に投資していれば、
多様な相場観の渦巻きに巻き込まれないで済むと言うことです。
幸い四半期ごとに会社四季報が出ています。便宜的かつカンタン
すぎるかもしれませんが、増配予想銘柄のページに注目するだけで、
かなりの成果が期待できます。
は単に世界的金融緩和の副作用にすぎない」と冷ややかな向きも
あるのです。
ポジショントークと言いますが、今株式をどっさり抱えている投資
家は強気な見方をするでしょう。証券会社も強気になります。
一方で、キャッシュを持っている投資家は慎重でしょう。お互いが、
それぞれの立場で相場を語るので、結論は相場観には客観性がなく、
トレンド追随かポジショントークかというところにおちついてしま
うのです。もうひとつの結論は、企業業績を根拠に投資していれば、
多様な相場観の渦巻きに巻き込まれないで済むと言うことです。
幸い四半期ごとに会社四季報が出ています。便宜的かつカンタン
すぎるかもしれませんが、増配予想銘柄のページに注目するだけで、
かなりの成果が期待できます。
3月21日にソニー銀行さま向けに執筆したコラムより。
(運用部 吉野)

