<BP株価チャート>

今日は、ワールド杯の日本代表が登場する。健闘を祈るばかりだ。
先日、個人的に、別の意味で祈るばかりの試合があった。
そう、イングランドvsアメリカである。
現在、BPの原油流出事故の問題がこじれているので変な暴動にな
らなければいいが、、、と祈っていた。
さて、日本にいるとメディアの報道も少なく、このBP問題は良く
分からない。今日、東短リサーチの加藤出さんのレポートみたら
大変分かりやすく解説されていたので、引用してご紹介したい。
グローバルに企業の内部留保は高まっており、ボーダレスのM&A
も加速すると思われる。加藤さんがご指摘のように多国籍企業の
新たな課題も多い、日本も例外ではない。
(東短リサーチ 加藤出さんレポートより)
多くの英国の人々は、BP の環境破壊に心を痛めると同時に、
BP の株価クラッシュによる彼らの年金への打撃を心配している
(シティの人と話をすると、「BP 株は今、買いか否か」という
話題が良く出る)。しかし、一方で、オバマ米大統領のBP 批判
の手法に対する激しい非難の声がここ最近の英国の主要メディア
において噴出している。オバマが同社を“British Petroleum”
と呼び、米有権者の怒りを意図的に英国に向かわせようとして
いるからだという。
同社は10年以上前に、名称を“British Petroleum”
から“BP”に変更した(9 年前という報道もあるが)。
米Amaco 社との合併によって多国籍なコングロマリットになった
実態に合わせ、“British”を名称から落としたのである。
同社の現在の全従業員は80,300人で、そのうち米国が22,800 人、
英国が10,000 人である。一日あたりのオイルの産出量は、英国
が168,000 バレルであるのに対して、米国では665,000 バレルだ。
株主の比率は、英国40%、米国39%、その他21%である
(Times6 月10 日、13 日)。経営幹部には米国人が多数いる。
会長はスウェーデン人である。
このようにBP は多国籍企業であり、米国も実際は深くBP にかか
わっているため、原油流出の責任は“British”にあるかのよう
に印象付けたオバマのやり方はアンフェアだという反発が英メデ
ィアで渦巻いたのである。驚くほど激しい表現でオバマを罵倒す
る記事も先週見られた。
BPほどの巨大企業ゆえにここまで持ちこたえられているが、仮に
先行き、ある多国籍企業が自分のキャパシティでは損失補償を
行い切れないほどの大きな問題を起こしたとき、その責任はどの
国が負うべきかという問題が顕在化する可能性はあるだろう。
(伊井)